「時間がかかる男」——ADHD×作業療法士の僕が見つけた生き方

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1. ADHD診断を受けるまでの経緯

6年前、僕は正式にADHDの診断を受けた。それまでの人生は「なぜ自分だけこんなにミスが多いのか」と自問する日々だった。友人との会話では突拍子もない発言をして場をしらけさせ、恋人とは価値観の違いで何度も衝突した。

今の妻とも例外ではない。自分が悪いのに、つい感情的になり、「愛が足りない」と妻が泣き出した夜もあった。そんな日々を繰り返しながら、「自分の脳はどうなっているんだ?」と真剣に考え、ついに病院を訪れた。

診断結果を聞いたとき、驚きはなかった。むしろ「やっぱりな」と腑に落ちた気持ちだった。それと同時に、「これからどう付き合っていくか」が新たな課題となった。

2. ADHDの特徴と対処法

ADHDの特性として、僕には特に以下のような困難がある。

  • 時間を守れない
  • 重要なものを見落とす
  • 気が散りやすく、同時進行が苦手

時間管理の問題は特に深刻で、約束の時間に遅れることが日常茶飯事だった。仕事のスケジュールもうっかり忘れ、患者さんに迷惑をかけたこともある。

そこで、僕は「時計をテーマに生活を改善しよう」と決めた。具体的には、

  • デジタルとアナログの時計を複数配置
  • スマホのリマインダーをフル活用
  • 1日のスケジュールを視覚化する

これにより、少しずつ時間感覚を鍛えることができた。

3. ADHDと作業療法士としての仕事

作業療法士として働くうえで、ADHDの特性はプラスにもマイナスにも作用した。

良かった点は、患者さんの「できない苦しさ」に共感しやすいことだ。僕自身、日常生活の困難を経験しているため、患者さんの気持ちが痛いほどわかる。「できる方法を一緒に考えましょう」と言うとき、僕の言葉にはリアリティがある。

一方で、仕事のミスは避けられなかった。報告書の提出を忘れたり、スケジュールを勘違いしたり。最初は落ち込んだが、「どうやってミスを防ぐか」に集中することで成長できた。

4. ADHDと向き合う、ポジティブなメッセージ

ADHDの特性は、社会で生きるうえで不利に働くことが多い。だけど、それは必ずしも「欠点」ではない。僕は作業療法士として、多くの人と関わる中で、ADHDの特性が人の役に立つ瞬間もあることを学んだ。

時間にルーズで、見落としが多くても、工夫次第で何とかなる。僕のブログでは、そんな「ADHDと上手に付き合うためのヒント」を発信していく。

「見落としだらけの僕」だからこそ伝えられることがある。これからも一緒に学びながら、前に進んでいこう。

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